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夏が終わった浜辺に残る あしあと

河合隼雄さんの本の中で ある外国へ行ったときのこと 入国するときに
宗教を問われたときのことが書かれていました
自分は無宗教です と答えたら オマエハどうして宗教を持たないノカ?
と問い詰められたそうです
その国では 何か宗教を持っているのがあたりまえと考える国だそうで
とっさに 無を大事にする宗教です と説明し 相手を納得させてその場は済んだのだそうです

少し前に読んだ別の本で その中の引用で 以下に引用した詩を知りました
ネット上にもいろんなところに載っていて 少し翻訳の仕方(表現)の違うのとかありまして
へえーっ有名なんだ と思いましたが
それまで 全く知りませんでした
でもこの詩を読んでみて 少し ほろっと涙しました
この詩は キリスト教の世界のもののようですが
仏教で言う同行二人にも通じるものが感じられます


「フットプリント」 (浜辺の足跡)

ある日 私は夢を見ました
浜辺を神とともに歩いている夢を

海の向こうの大空に 私の今までの人生の光景がはっきりと写し出され
どの光景の前にも 浜辺を歩いている神と私の2組の足跡がありました

最後の光景まで来た時に振り返ってみると
ところどころ足跡が一つしかない事に気づきました
そして、それはいつも私が苦境に落ちて
悲しみに打ちひしがれているときでした

私は あえて神に尋ねました 
私があなたについていくと言った時
いつも私のそぼにいてくださると約束されたのに
どうして
私が一番あなたを必要としているときに 私を見放されたのですか

神は答えておっしゃいました
私の大切な愛しい子よ
私は決してあなたのそばを離れたことはない
あなたが見た一つの足跡
それは
苦しみや悲しみに傷ついたあなたを
そっと抱き上げて歩いた私の足跡なのだ と


~作 マーガレット・パワーズ(中野裕弓 訳)
  「人生がコロッと楽しくなる「魔法の種」の育てかた」大和出版~
Commented by suwanagano at 2009-09-26 00:36
こんにちは 無宗教、ワタシもよく使います これは、特定の宗教ではなく、よろずの神という古来からの価値感が心のどこかにあるのかもしれません 宗教による戦争等、西洋東洋問わず今昔行われていることに、心痛みます どんな宗教であっても、各自信じるものを大切にし、そして自身を強く支えてくれるものであり、それが結局は信念なり精神となるでしょうか 深く考えさせられる記事をありがとうございました
よい週末をおすごしください
Commented by wakosaitama at 2009-09-26 11:32
suwanaganoさん こんにちは
そうですね 科学が発達している現在 宗教の 科学で説明のつかない部分は容易には受け入れられず かといって 無宗教と思いつつも 日本は諸外国からの影響も受けて よろずの神や仏いろいろなものを取り込んで生活している人は きっと多く 日本はわりと寛容な国なのかなと思います
「宗教による戦争等、西洋東洋問わず今昔行われていることに、心痛みます」というお言葉も そのとおりですね
そこまで深く考えずに記事を書きましたので こちらこそ 深いコメントを頂戴し恐縮です

連休のおかげで早めの2投目できましたが 直球となってしまいました suwanagano先生のように軽やかで 読んでいて楽しくなるような記事を書けるようになりたいと思いますが まだまだ及びません これから ひねったりや変化球を投げられるよう練習して行きたいです
コメントありがとうございます
by wakosaitama | 2009-09-24 20:47 | こころ・からだ | Comments(2)

自身の日々の様子、杖言葉など。老後が明るい訳がない・・というけれど、にもかかわらず笑う、明るく生くる 時には後ろを振り返って でも前向きに


by wakosaitama