明るく生くる


自身の日々の様子、杖言葉など。老後が明るい訳がない・・というけれど、にもかかわらず笑う、明るく生くる 時には後ろを振り返って でも前向きに
by wakosaitama
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地球は共存共貧システムだって


格差社会 貧困 といった言葉を 最近よく耳にします

さて 大学の時の生物学の授業で 先生が 「共存共貧」という話をされていたことを
二十数年経ったいまでも 何か深い言葉として よく思い起こすことがあります

ネットで共存共貧という言葉を検索してみましたが それらしいヒットは
あまり見当たらない中で
長野市立博物館のホームページで「共存共貧」に関する記事をみつけました

10周年記念講演会「水と緑と」と題された博物館長さんの記事です

最初に 天文学に対しての「水文学」 地球上の水循環に関して書かれています

「万葉のそのまた昔から水はもうなくなった、と聞いたことはありません。
 それは水が常に循環しているからです。このように、有限と無限の接点は循環しか
 ありません。
 こうして水は「循環」という有限社会の進むべき道の一端を私供に示して
 くれているようです。
 輪廻転生の考え方を知っている日本は、本来この循環はお手のものの筈です。」

そして 水循環にとって緑(森林)の果たす役割は極めて大きいと

「この水循環にとって緑の果たす役割は極めて大きいようです。
 森林は日本国土の約68%を覆っています。
 「文明の前に森林があり、文明の後に砂漠が残った」とよく言われます。
 この文明とは或る意味では便利さのことであって、生命を物質に変えること
 によって成り立ってきました。」

最後に

「この緑(葉緑素を持つ植物)は太陽からの物理的エネルギーを化学的エネルギー
 として蓄える能力(同化作用)を持っています。地球上の何処かから原料を輸入
 して加工するのではありません。地球の外からのエネルギーを固定しているので
 す。この固定された太陽エネルギーは自然界における物質循環系の根底をなして
 います。その上に成り立つ喰う、喰われるの食物連鎖のピラミット構造の中では
 特定の生物だけが殖え続ける訳にはゆかず、共存共貧システムをなしています。」

 「またシステムを構成する各要素にはマイナスのフィードバックがかかって安定性
 が保たれるようになっています。更に、種の多様性によって物質循環系の信頼性
 が保たれているのです。こうして「共存共貧システム」、「安定性」、「信頼性」
 等は前に水から学んだ「循環」と並び、これからの社会のあり方に大切な示唆を
 与えているのではないでしょうか。」

ふ~ん
わたしたちの住んでいる 地球は 共存共貧システムなんだ

きょうNHKの特報首都圏という番組では「社会的企業(ソーシャルビジネス)」を
立ち上げようという若者が増えてきているという話でした
利益優先だけではなく 社会の役に立つビジネスを展開すること
だそうです
ビジネスってもともと社会の役に立つ仕事を言うのかと思ってましたが
企業というと 利益優先にせざるを得ないところもあるのでしょう

でも 共存共貧システムの中では
利益追求には限界がある
どこかにしわよせ つまり格差が 生じるわけだ と 感じます
やはり 分け合って生きる必要がある と
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by wakosaitama | 2009-11-13 20:44 | Comments(5)
Commented by 名乗るほどの者ではない at 2010-09-28 07:14 x
共存共貧の出典は、確か30年ぐらい前の青い岩波新書だと思います。
タイトルは失念いたしましたが、当時の東北大学の先生が書いた物。本の冒頭あたりに、花を挿した花瓶にミドリムシだかなんだかを中心にいろいろな微生物が増えてくる、それを一つの生態系と捉えると、種が多様な時は共存共貧だ、と。私も深い感銘を受けたので良く覚えております。どうして本のタイトルにしなかったのか、早すぎたんでしょうね。
Commented by wakosaitama at 2010-09-28 20:34
こんにちは(こんばんは) コメントありがとうございます
上記の記事では先生の名前を書こうかどうしようかと迷ったのですが 岡田弥一郎という先生です 植物を例に話をされ 一定の面積で 特定の種が栄えるのが弱肉強食 それに対して 多くの種が少しずつ生育している状態が共存共貧 このように共存共貧という生き方もある という話で 共存共貧の方をさりげなく強調されていたように感じました
岩波新書の方はわたしは読んでいませんので 見つけることができれば是非読んでみたいと思います
生物多様性ということが叫ばれるようになってきました ゆっくりでも時代は前に進んでいるということなのでしょうか
Commented by 名乗るほどの者ではない at 2010-09-30 23:44 x
調べました。栗原康 「有限の生態学」です。
是非お読み下さい。
Commented by 名乗るほどの者ではない at 2010-10-01 17:25 x
私は35年ほど前、生物系の学生でした。当時の仲間が大学に残っていることを思い出し「共存共貧」について問い合わせてみたところ、今でも値打ちのある大切な本だということで即答してくれました。
彼によると、栗原先生ご自身はその後おもに環境保全の方向に進まれ「共存共貧」について掘り下げることはなさらなかった。良いお弟子さんもたくさん育ったけれどあまりそのような大きなテーマに手をつけなかった。
岡田先生は「共存共貧」の大切さに気づいておられたのだろうけれど、やはり学問の世界のプライオリティの問題もあるし、動物の専門家としてはまだまだ一気にそこまで踏み込むことは方法論としても難しかっただろう。
結局、栗原先生は偉大だし卓見ではあるけれど放り出したかたちになってしまったし、今の生態学会の主流派は決して「共存共貧」とは考えていない。ここはむしろ、生態学の分野にも福岡伸一のようなサイエンスライターが誕生して栗原先生を再発見して救出してくれれば、一般社会と連携して「共存共貧」が根付くのではないか、とのことでした。
Commented by wakosaitama at 2010-10-03 12:04
コメント返しが遅くなりまして失礼しました
再度のコメントありがとうございます
岩波新書での出典 書名と著者を教えていただき誠に恐縮です
調べてみたら 絶版のようですが 中古品のほか
図書館にもあることがわかりました

「今でも値打ちのある大切な本だということで即答してくれました。」

それは素敵です

「今の生態学会の主流派は決して「共存共貧」とは考えていない。ここはむしろ、生態学の分野にも福岡伸一のようなサイエンスライターが誕生して栗原先生を再発見して救出してくれれば、一般社会と連携して「共存共貧」が根付くのではないか、とのことでした。」

そうなのですか 主流派は 共存共貧 ではないのですか・・・
でも とても興味深くまた貴重なお話をお聞かせいただき嬉しいです
コメントいただいたことをきっかけに 同じタイトルで
その2の記事を書いてみました ご覧いただければ
また嬉しく存じます
拙いブログにご訪問いただきどうもありがとうございました
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